現役ピアノ講師が徹底解説!失敗しないピアノ教室の選び方

子どもに人気の習い事と言えばスポーツ系、学習系、芸術系とたくさんありますが、昔からピアノは人気があります。なぜならピアノを習うと音感やリズム感、表現力がつくなど音楽スキルが上がるだけでなく、集中力、暗記力、持続力、問題解決能力が高まる、勉強や運動は苦手だけれどピアノが弾けるから自信になるなど、さまざまな可能性が広がるからです。
子どもにピアノを習わせようと思ったときに困るのが「子どもに合うピアノ教室の見つけ方」です。
今回は音楽の業界で35年。ピアノだけでも10人の先生に習ったみずのゆうこ(水野裕子)がお子さまにぴったりの教室の選び方をご紹介します。

大手音楽教室と個人のピアノ教室の違い

全国展開をしていてテレビコマーシャルや街でも目立つ看板で見つけやすい大手教室。地域密着で、小回りの利く個人のピアノ教室。それぞれ特徴があります。メリット、デメリットをあげてみます。

大手音楽教室のメリット

  • 全国にあるので引っ越し先でも教室が見つけやすい。同じレッスンが受けられる。
  • 指導方法が確立されていて教材も豊富。何歳で何ができるようになるのかが、わかりやすい。
  • ホームページが充実していてコース、レッスン内容、料金などがわかりやすい。
  • 教室の窓口があるので体験レッスンが申し込みやすく、また入会を断りやすい。
  • トラブルや相談したいとき教室が間に入ってくれる。
  • 先生のレベルは採用試験があるため一定水準以上。定期的に研修がありスキルアップをはかっている。
  • グループレッスンでは子ども同士で刺激しあえる。社会性が育つ。
  • グループレッスンではみんなで一緒に演奏する楽しさが味わえてアンサンブルの力がつく。
  • 発表会、グレードテスト、コンクールがある。

 

大手音楽教室のデメリット

  • 曜日や時間の変更、振替のお願いなど個人の都合は聞いてもらえない。
  • 教材やカリキュラムが決まっているのでお子さんの個性に合わせたレッスンは難しい。
  • 担当するコースが決まっているので先生を選べない。
  • 良い先生に出会っても長く教えてもらえるどうかわからない。
  • グループレッスンはメンバーによってクラスの雰囲気が変わる。
  • グループレッスンはひとりひとりのレベルに合わせた指導が受けられないので、技術力が上がりにくい。ついていけない、逆に物足りないこともある。

個人のピアノ教室のメリット

  • 同じ先生に長く教えてもらえる。
  • お子さんの個性に合わせたレッスンが受けられる。
  • 曜日、時間の選択肢が広い。
  • 振替をしている教室もある。
  • 先生とお子さん、保護者との距離感が近いので、お子さんの成長を見守ってもらえる。

個人のピアノ教室のデメリット

  • 教室を見つけにくい。ホームページのない教室もある。
  • ホームページの内容が教室によってバラバラで比較しにくい。
  • 体験レッスンの申し込みや入会を断る心理的なハードルが高い。
  • 先生の音楽経歴がさまざまで、勉強する先生、そうでない先生と差がある。
  • 困ったときに内容によっては直接先生に言いにくい。

個人のピアノ教室の選び方 

幼稚園や保育園、学校の担任の先生は1年で交代されますが、ピアノの先生とは10年以上のお付き合いになることもあります。週に1度お子さんは先生から影響を受けます。ピアノの先生にはピアノの技術を教えてもらうと同時に長く成長を見守ってもらう側面もあります。

近いから通いやすい、月謝が安いから・・もちろん大切なポイントですが、個人のピアノ教室の場合、お子さんの成長にとってどうなのかも選ぶポイントに加えましょう。先生の人柄を選ぶことは重要です。お子さんの成長を応援してくれるような先生、保護者と違う立場からお子さんを見守ってくれる先生を探してみましょう。

体験レッスンを受ける前にやっておくこと

たくさんある個人のピアノ教室からお子さんにぴったりな教室を選ぶには、体験レッスンを受けることをお勧めします。教室や先生の雰囲気がわかります。いくつかの教室を体験をすると参考になります。体験レッスンを受ける前に準備することがあります。

ピアノを習う目的や希望を考えよう

目的を大きく2つに分けてみます。

1:なんといっても楽しみたい!

☑ピアノが趣味になったら良いな
☑将来、他の楽器も弾けるようにピアノで土台作りをしたい
☑アニメやポップスなど好きな音楽がピアノで弾けたらいいな
と思うならお子さんに合わせてくれる教室がベスト!
先生の雰囲気が柔らかく、先生の人柄やお子さんとの相性を重視して教室を選びましょう。(ちなみに当教室はこちらのタイプです。)

2:演奏技術を高めたい!

☑コンクールやオーディションに出たい
☑音楽高校、音楽大学の受験を考えている
のなら先生がぐんぐん引っ張ってくれる教室がベスト!
多少先生が厳しくてもテクニックをしっかりと教えてくれるかどうかを重視して選びましょう。

どちらの教室が良い、悪いと言っているわけではなくて、目的や希望がかなえられそうな教室を選ぶ。それが一番大切なことです。体験レッスンの前にどんなレッスンが受けたいかがわかっていると、教室が選びやすいです。

教室の情報を集めよう

教室に通っている生徒さんに聞く、ホームページやブログでどんな教室があるかを調べましょう。

よく出てくるキーワード

1:なんといっても楽しみたい!・・☑楽しい ☑長く続けられる ☑趣味 ☑お子さんのペースで

2:演奏技術を高めたい!・・☑テクニックをしっかりとつけます ☑基礎を重視して ☑練習をしっかりと ☑コンクールの入賞実績、高校、大学の入学実績

ホームページは教室の看板です。「この教室ならこんな事が学べます」としっかり教室の方針や理念が書かれている教室は、先生が自信をもって教えています。

体験レッスンで見るべき7つのポイント

お子さんの体験レッスンとはいえ、付き添いの大人も緊張するもの。また時間も30分程度が多くあっという間です。あらかじめ見るべきポイントを把握しておきましょう。

お子さんの様子を見る

お子さんがピアノに興味をもっているのかを見ましょう。
お子さん自身が楽しそうにしているか。ただ、知らない場所、会ったばかりの大人に「○○しましょう」と言われても固まってしまうお子さんも多いです。「こんにちは」がやっとのお子さんもいます。教室では何もしなかったのに「楽しかった」というお子さんは意外に多いです。
「できた、できない」ではなくて、「やってみたいな」と「気持ちが動いたか」が大切です。もし興味を示さないようでもピアノに向いていないと決めないでください。大丈夫です。もう少し成長を待つ、他の教室の体験をしてみることもお勧めします。

先生の様子を見る

先生の表情や言葉遣い、態度から受ける印象を見ましょう。厳しい先生、優しい先生、明るい先生、落ち着いた先生、困ったときに話しやすそうかどうか。
個人のピアノ教室の良いところは、長く同じ先生に教えてもらえること。
「宿題を減らしてほしい」「レッスンに行くのを嫌がる」「曜日を変更してほしい」など先生にお子さんの様子を伝えたり相談することもあります。先生とのコミュニケーションのとりやすさは大切です。

先生の指導力を見る

レッスンの内容がお子さんにあっているのか。進め方が早すぎる、遅すぎないか。お子さんをリラックスさせようとしているか。お子さんのペースに合わせてくれそうか。先生の指導力を見ましょう。またレッスンを助ける教具が揃っているのかも大切です。
未就学児の集中力は「年齢+1分」です。先生の指導力がいります。お子さんの興味に合わせた臨機応変なレッスンや、いろいろな教具を使って楽しく集中できる工夫がされていると、お子さんが自然にできることが増えます。

お子さんと先生の相性を見る

お子さんが先生を好きになれそうか。話しやすい雰囲気か。話を引き出してくれそうか。お子さんのことを先生が受け入れてくれそうか。お子さんとの相性を見ましょう。
最初はピアノの先生として出会い、お子さんが成長するにつれ親とは違う関わりをしてくれる身近な大人になれる可能性があるのが個人のピアノ教室の良いところです。お子さんが信頼できる先生を見つけられると良いです。

教室の方針

教室の理念、運営方針がホームページなどでわかりにくい場合、体験レッスンで先生に質問しましょう。先生がレッスンで大切にされていることに共感でき、お子さんにどんな力がつくのか、どんな姿に成長するのか、未来が見える教室が良いです。入会してから「こんなはずではなかった」と行き違いがないように、ご自分の希望もお話ししましょう。

保護者の負担

  • レッスン中、保護者の付き添いがいるのかどうか。コンクールに出るような教室はレッスンに付き添うこともあります。
  • 家の練習に保護者がどこまでサポートするのかどうか。隣について練習を一緒にするのか、練習しようと声をかけるだけでよいのか。※家での練習の保護者の負担については下にまとめました。
  • 行事で保護者が手伝いをするのかどうか。発表会の計画、受付、アナウンス、会場案内など保護者が手伝いをする教室もあります。

その他

  • 通いやすさ・・子どもが一人で通えそうか、送迎の場合は車の駐車場があるか。
  • 費用・・月謝、月謝以外にかかる費用、発表会やコンクールの参加費用。
  • 教室のきまり・・振替レッスンがあるのかどうか。

※家での練習の保護者の負担

ピアノは家で練習することで上達します。家での練習の保護者の負担は2つに分かれます。

1:隣について一緒に練習をする。

2:「練習しようね」と声をかけて練習は子ども一人でする。

どちらのタイプか体験レッスンで先生に聞きましょう。保護者の負担が1と2では全然違います。

1の教室はお子さんの進みが早いです。しかし保護者が厳しくしすぎたり、音やリズムの間違いを先回りして教えすぎたりすると、保護者の指示に従うことが練習の目的になってしまい自分で考えて練習する力がいつまでたってもつきません。お子さんが練習の主役になるように心がけましょう。

2の教室は仕事などでお子さんの練習に付き合えない保護者の方にお薦めです。自分の力で練習するので、小さな頃は進みがゆっくりです。待つ姿勢が大切です。小学校3年生ぐらいになると理解力が増して一気に伸びます。

まとめ

ピアノ教室には大手音楽教室、個人のピアノ教室があります。

大手音楽教室は、指導方法が確立されていて全国どこでも同じレベルのレッスンが受けられます。グループレッスンで音楽の楽しさ、アンサンブルの楽しさを味わえます。

個人のピアノ教室は、お子さんの個性にあったレッスンが受けけられます。教室によって特徴があるので体験レッスンを有効に活用しましょう。教室の方針、疑問に思ったことは体験レッスンで聞きましょう。

ピアノを練習していると、きのうまで弾けなかったところが、ある日すっと弾けるようになる。まるで魔法にかかったよう。練習する楽しさ、自分はやれる!という感覚を味わう、小さな成功体験を積み重ねることは、お子さんの自信につながります。どこが弾けないかを見つけ、どう気をつければ弾けるようになるのか考えることで問題解決能力も身に付きます。問題点を把握して解決していく経験は、勉強や将来の仕事にも活きてきます。ピアノには音楽の域を超える学びがあります。1人でも多くのお子さんがご自分にあった教室を見つけ、音楽に触れて豊かな人生を歩いてほしいと願っています。

みずのゆうこピアノとリトミック教室 愛知県稲沢市稲葉4-1-18-605お問合せ/愛知県稲沢市のみずのゆうこピアノとリトミック教室